和風似顔絵結展へ行ってきました
和風似顔絵というテーマでした…
フェイスブックきっかけで知ったこちらの「和風似顔絵工房結」。
現在開催中「結展」ですが、先日ようやく見ることができました。
(会期 : 開催中~2016/11/27(日) 場所 : あやクリニック)
同じ絵を見るしても、
可能なら描き手の鈴木正道さんにも会ってみたいと思っていたわけです。
フェイスブック(に限らずですが…)などの特性として、
「友達」にはなっていても出会ったことのない方も多かったりします。
趣味ばかりのコミュニティ繋がりだとどうしてもそんな事情が合ったりするんですよね。
そういえば、
和風似顔絵というカテゴリーでした。
以前から絵だけはフェイスブックで見ていたのですが、
近所で無料で見られるという事だったので、
単純に「原画を見てみたい!」という気持ち先行で行ってきました。
しかし、
歯科医院内での個展だったので、
いくら歯医者常連気味な私でも「診察しないと見られないよ?」と言われたら、
帰るしかないと内心思ったりもしていました…
という与太話はこれくらいにして、
どうにかこうにか、鈴木さん自身が在廊していた日に行けたわけです。
待合室がギャラリーとなっています
過去があるからも今も描き続けられる
新聞などのメディアにも取り上げられた事のある鈴木さんなので、
ご存知の方は何を今更… と思われるかもしれませんが、
学生時代はかなりスポーツマンだったようです。
(集団競技や体育会系のノリが苦手な私には縁遠い話に感じます…)
大学時代も当然のようにスポーツに明け暮れていたようですが、
ある日、くも膜下出血で倒れたとの事。
その後はドラマや漫画などでのストーリでも見かけるように、
半身不随に…
まぁ、このあたりは、
実際に鈴木さんにお会いして似顔絵のお話を聞きつつ、
自身の体験談として聞くのもいいのでは?
若い頃に、
普通なら自暴自棄になるような体験をしつつも、
リハビリをしたからといって日常をこなすまで回復させた秘訣は、
打ち込める何かがあって
健常者とは違う身体になっても命のありがたみがわかり
好きだった事をやり続けたい
と本気で模索したからでは? と勝手に思ったりしています。
似顔絵なのに高いし時間がかかる!
「似顔絵なのになんでそんなに高くて時間がかかるんだ!?」と言われる事もあるようです。
確かにイベント会場などでの数10分で描くような似顔絵に比べれば高く時間もかかりますが、
製作方法を聞いていると、そもそも比較にならないと思いますよ。
製作に取り掛かる前に、
依頼主の想いなどの取材から始まるので、
【似顔絵 = イベント系のアレでしょ?】
みたいな方はやはり断念されるそうです。
しかし、
何かの記念日に贈り物として描いていただくなら、
決して高いものではないと感じたりもします。
おかげで納期もぶっちぎりに長いようですが…
年に数回しか乗らない用途で買った日常使いできない、
車やバイクの方がよほど高いのでは?と思ったりもします。
まぁ、
個人的には車やバイクを好きな側らしいので、
年に数回しか乗らないにしても買ってしまえる方を尊敬してしまえたりもします。
「和装似顔絵なのに【和】を感じられない」と言われたこともあるようです。
鈴木さんいわく
「日本画のような構図でもないし、岩絵の具を使っているわけでもないから。」と。
それなら、
日本人が描いているんだから和装でもアリと思うのは私だけでしょうか?
何はともあれ、
似顔絵とは言ってますが、
テーマなどを気にせずに色眼鏡なしに見に行った私からすれば、
普通に絵画と同等レベルだと思ってますよ。
絵を描くという事はここのキャンバスにあるものを具現化するという事
私自身漫画やイラストを描いたり、ネット上にコンテンツを創るからなのか…
周囲にもそんな事をする友人や何か創る者がいたりするからなのか…
か、どうかはそんな事全くわかりませんが、
「テクニックに頼るのではなく、そのときに心に浮かんだものを描いていく。」
という鈴木さんの言葉を聞いたときに、
心にストンと落ちました。
漫画やイラストを描く
楽器で演奏する
役者として演じる
壇上で独演会をする
インターネット上にコンテンツを創りあげていく
建築物を作り上げていく
アクセサリーを作る
パッと見たら、共通点は何だよ?と思うかもしれませんが、
全ては自身を通した表現方法の一環に到達するんですよね。
だからこそ、
常日頃からそんな事ばかりを考えるのかもしれないし、
そんな事を考えない方とは脳みその波長がシンクロしづらかったりするし。
と、
そんな事をここ1~2年でようやく思えるようになりました。
アホみたいにそんな事ばかり考えるクセを無理やり付けたからか、
寝ても覚めても「好きな事」を考えられるようになったかもしれませんね。
祈りに近い行為とも思ったりもします。
似顔絵工房なんだから…
車やバイク、新幹線なども似顔絵対象になると思うのは男だからでしょうか?
聞いたところ、やはりそのような問い合わせもあったようです。
やはり男は乗り物が好きな方が多いですね。
それに、
新幹線は漢字表記ですし、
海外では【 SHINKANSEN-LINE 】と表現されてしまうくらいですから「和風」ですよね?
年末には初の作品集も出すとの事ですよ。